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アスファルト舗装工は、道路工事における最終的な仕上げ工程であり、路面の品質や耐久性を決定づける重要な作業です。温度管理、転圧のタイミング、機械の操作速度など、細かな施工条件をひとつでも誤ると、ひび割れやわだち掘れといった不具合が発生し、舗装の寿命を大きく縮めてしまいます。
本記事では、不陸整正からアスファルト乳剤の散布、舗設作業、転圧、そして交通開放までの一連の施工手順を詳しく解説し、高品質な舗装を実現するためのポイントをお伝えします。
アスファルト舗装工は、路盤工の上に舗装層を形成する仕上げ工程です。この工程では、温度管理や転圧のタイミング、機械の操作速度など、細かな施工条件を厳守することが求められます。施工中の気象条件にも配慮しながら、平坦で耐久性の高い舗装面を実現するため、各工程での適切な作業手順と品質管理が不可欠です。
ここでは、不陸整正から交通開放までの7つの工程について、具体的な施工方法と注意点を解説します。
不陸整正では、3.3m級モーターグレーダを使用して敷均しを行います。敷均し中は、適宜マカダムローラやタイヤローラで転圧整正を行いながら仕上げていきます。
隣接する附帯構造物に接する路盤部分など、タイヤローラによる締固め転圧が困難な箇所では、振動ローラやコンバインドローラなどの適切な締固め機械を使用します。これらの箇所は入念に転圧を行い、所定の締固め度を確保することが重要です。
不陸整正が完了したら、監督員の段階確認を受け、承諾を得てから舗設作業に進みます。
施工に先立ち、路盤面のゴミを丁寧に取り除きます。また、飛散による工作物への付着を防止するため、縁石などに石粉などを塗布して養生を行います。
舗設作業中に雨や雪などが降り出し、舗設路面が濡れた状態になった場合は、作業を直ちに中止してください。濡れた路面への舗設は、品質不良の原因となります。
路盤面のゴミや浮石を取り除き、適度に乾燥した状態を確認してから、エンジンスプレヤーまたはディストリビュータを使用してアスファルト乳剤(PK-3)を均一に散布します。
散布量の標準は以下のとおりです。
散布の際は、縁石などの構造物への飛散を防止しながら作業を進めます。散布後、アスファルト混合物を舗設するまでの間、路盤面を良好な状態に維持することが重要です。そのため、乳剤が散布された路盤面を保護する目的で、養生砂を均一に散布します。
使用する混合物は、あらかじめ監督員に配合設定を提出し、承諾を得ておく必要があります。
合材運搬車の荷台は清掃後、付着防止のため重油を薄く塗ります。余分な油は荷台を上げて排除してから、合材を積載します。
舗設にあたっては、天気や気温などの気象条件を十分に把握し、舗設日を設定します。また、荷台には保温シートを掛けるなど、合材温度の低下防止と飛散防止に努めることが大切です。
型枠(3cm)は通りを合わせ、堅固に取り付けます。舗設前には、路面上の浮石やその他の有害物質を清掃除去します。
1日の舗設トン数は、開放時間、折り返しロス時間、交通量などを総合的に判断して設定します。縦断的段差が生じないよう、開放時間前に施工を終了するよう計画を立てます。
舗設はアスファルトフィニッシャと人力で行い、仕上り面が平坦で所定の厚さ、勾配になるように敷き均します。アスファルトフィニッシャを連続的に稼働できるよう、施工サイクルタイムを考慮して速度を調整することが重要です。
アスファルトフィニッシャの施工速度は2.5~3.3m/分に設定し、敷均し温度は140℃とします。
舗設作業中は表面をよく観察し、異常が認められる場合は直ちに舗設を中止します。原因を特定し、対策を施した後に作業を再開してください。また、機械施工が困難な場合は人力で施工します。
作業完了後の交通開放は、危険防止措置を施した後、開放温度50℃を確認してから行います。
アスファルト混合物の温度管理基準は以下のとおりです。
| 項目 | 練り上がり温度 | 敷き均し温度 |
|---|---|---|
| 細粒度アスコン | 150±10℃ | 140±10℃ |
| 粗粒度アスコン | 150±11℃ | 140±11℃ |
| As安定処理 | 150±12℃ | 140±12℃ |
※仕様書規格値:動粘度150~300センチストークスによる指定された温度の±25℃(185℃>110℃<)
初転圧にはロードローラを使用します。混合物が異常を起こしたり、ヘアークラックが生じない限り、できるだけ高い温度で転圧を行います。作業速度は2~3km/h程度とし、転圧回数は2回とします。
2次転圧にはタイヤローラを使用します。転圧速度は6~10km/hで、所定の締固め度が得られるよう十分に転圧します。
ローラーマークが路面に残らないよう、急発進・急停車・方向転換などをしないように注意が必要です。継目(縦)については、ジョイントタックを行い、十分に転圧して密着させます。
平坦性を良くするため、転圧距離はできるだけ長めに取ります。締固めが不可能な箇所は、タンパ、プレートコンパクタ、コテなどで締め固めます。
転圧終了後、交通開放は舗装表面の温度が50℃以下になってから行います。温度が高い状態で交通を開放すると、車両の荷重により舗装面にわだち掘れなどの変形が生じる可能性があるため、必ず温度を確認してください。
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