間知(けんち)ブロックの施工方法・作業手順をわかりやすく解説!

土木工事において、「間知石(けんちせき)」という名称よりも、一般的には「間知ブロック」や「積みブロック」と呼ばれることが多い工法があります。この工法は擁壁や護岸工事などで広く活用されており、適切な施工が求められます。

ここでは、間知ブロック(積みブロック)の基本的な施工方法と作業手順について詳しく解説していきます。現場での実践に役立つポイントや注意事項も含めて紹介しますので、施工計画の参考にしていただければ幸いです。

間知石(けんちせき)とは?をわかりやすく解説しています。

目次

コンクリートブロック積の施工方法と作業手順

コンクリートブロック積工事は、計画的かつ丁寧な作業が求められる工程です。

ここでは、その施工方法と基本的な手順について解説します。

準備工(掘削・基礎準備)

施工の最初のステップとして、掘削と床付け作業から始めます。バックホウを使用して掘削を行い、床付けは地盤を乱さないよう人力で丁寧に仕上げます。過掘りした場合は同等以上の材料で埋め戻し、適切に転圧します。

基礎材として切込み砕石(0~40mm)を投入し、所定の幅・厚さになるよう敷き均した後、プレートコンパクタでしっかりと締め固めます。この作業は後の構造物の安定性を左右する重要な工程です。

基礎コンクリート工

基礎コンクリートの型枠は、モルタルの漏れがないよう正確に組み立てます。型枠内面の清掃を行い、剥離剤を塗布することで脱型時のコンクリート付着を防止します。

コンクリート打設はバックホウ(クレーン仕様)でホッパ打設し、練混ぜ完了から1.5時間以内に打設を完了させます。バイブレータで十分に締め固め、ひび割れ防止のためコテで平滑に仕上げます。

打設後は養生マットで覆い、適宜散水して湿潤状態を保ちます。低温時や温度変化が激しい時は、特別な養生対策を講じます。

コンクリートブロック積上げ

裏込材として切込み砕石を投入し、不要物が混入しないよう注意しながら30cm程度の厚さで敷き均し、プレートコンパクタで締め固めます。一日の積上げ高さは2段を標準とします。

コンクリートブロックは損傷防止のためパレットに載せて現場近傍に仮置きし、作業進捗に合わせてクレーン機能付きバックホウで吊り上げて配置します。端部から順序よく積み上げ、水糸を張って通りと勾配を確認しながら施工します。

ブロック間に隙間が生じないよう小口を慎重に合わせ、3㎡に1箇所の割合で水抜きパイプを設置し、その背面には吸出し防止材を設置します。

裏込・胴込コンクリート工

裏込コンクリートの厚さを確保するため裏型枠を設置し、一日の積み上げ高さ分の型枠を準備します。裏込・胴込コンクリートをホッパ打設し、ブロックの移動がないよう注意しながら投入します。

バイブレータで締固め、特に合場付近の空隙がないよう充填します。打設後は型枠を引き抜き、プレートコンパクタで裏込材を転圧します。

天端コンクリート工

最上段の施工完了後、天端コンクリートの型枠を組み立てます。型枠は水平方向に連結し、セパレータで固定して移動や変形が生じないよう緊結します。

天端コンクリートの打設も同様に行い、一区画内で水平になるよう連続して施工します。打設後は適切な養生を行い、コンクリートの品質を確保します。

このような手順で施工することで、安定した品質のコンクリートブロック積構造物を構築することができます。

大型ブロック積工の施工方法と作業手順

大型ブロック積工事は、土木工事において重要な構造物を構築するための工法です。

ここでは、その施工手順と重要なポイントについて解説します。

準備工(掘削から基礎工事まで)

まず掘削作業では、丁張りに従って0.7m3級バックホウを使用し、床付けは地盤を乱さないよう人力で丁寧に行います。過掘りした場合は同等以上の材料で埋め戻して転圧します。湧水や滞水がある場合は、ポンプや排水溝を設けて適切に処理します。

基礎材には切込み砕石(0~40mm)を使用し、バックホウで投入後、人力で所定の幅・厚さに敷き均します。タンピングランマとプレートコンパクタを用いて十分に締め固めます。

基礎コンクリートの型枠は、漏れがなく、脱型しやすい構造とします。型枠内面は清掃し、剥離剤を塗布します。コンクリート打設はバックホウ(クレーン仕様)でホッパ打設し、練混ぜから1.5時間以内に完了させます。バイブレータで締め固め、ひび割れ防止のためコテで平滑に仕上げます。この段階で、ブロックの目割りや勾配に合わせてアンカー筋を差し筋します。

大型ブロックの設置

大型ブロックはトラックで搬入し、損傷防止のため重機の移動範囲外に仮置きします。設置にはバックホウ(クレーン仕様)またはトラッククレーンを使用し、ブロックに応じた専用吊り具を用います。

設置の際は通り、高さ、勾配に注意して据え付けます。水抜きパイプ(VP75)は3m²に1箇所の割合で設置しますが、河川護岸や擁壁前面に水位がある場合は設けません。水抜きパイプの背面には指定の吸出し防止材を設置します。

収縮目地は20mごとに1箇所設け、所定の位置に連結鉄筋を挿入します。連結鉄筋の継手位置は千鳥配置とし、1回の積上げは4段を限度として鉄筋を挿入します。鉄筋の継手長さはブロック1個分を考慮します。

裏込め・胴込め工

裏込材として切込み砕石(0~40mm)をバックホウで投入し、土砂などの不要物が混入しないよう注意します。30cm程度の厚さで敷き均し、プレートコンパクタで締め固めます。

胴込コンクリートはホッパ打設し、バイブレータで締め固めます。打設面は既存コンクリート表面のレイタンスや雑物を取り除き、吸水させてから施工します。コンクリートの打継ぎは、旧コンクリートの材令に応じて適切な時期に行います。

天端コンクリート工

最上段の施工完了後、天端コンクリートの型枠を組み立てます。型枠は水平方向に連結し、セパレータで固定して移動や変形が生じないよう緊結します。型枠は所定の断面・寸法を確保し、内面に剥離剤を塗布します。

天端コンクリートの打設も同様にホッパ打設で行い、一区画は連続して打設して水平に仕上げます。打設後は養生マットで覆い、散水して湿潤状態を保ちます。低温時や温度変化が激しい時は、適切な防寒養生を施します。

このような手順で施工することで、安定した品質と耐久性を持つ大型ブロック構造物を構築することができます。

大型ブロック積工(組立式)の施工方法と作業手順

大型ブロック積工(組立式)は、パネル状のブロックを組み立てて構造物を構築する効率的な工法です。

正確な施工が求められるため、以下に基本的な作業手順とポイントを解説します。

地盤準備と基礎工

掘削作業は、バックホウを使用して所定の高さ・位置・勾配に丁張りに従って行います。作業床は十分に確保し、転倒・滑落事故を防止します。法面の切土作業と並行して落石防止ネットを設置し、浮石があれば撤去します。

湧水が発生した場合は、仕上がり基面外周に排水溝を設け、水中ポンプで汲み上げます。床付け近くは人力施工で地山を乱さないよう注意し、不陸が生じないよう均します。

基礎材には再生クラッシャーラン(RC-40)を使用し、人力で所定の幅・厚さに敷き均した後、タンピングランマとプレートコンパクタで締め固めます。

基礎コンクリート工

基礎型枠は漏れがなく、脱型しやすい構造とします。鉄筋はJIS規格品を使用し、汚れ防止のため台木を敷いてシートで覆い保管します。鉄筋組立ては被り、ピッチ、継手長、本数に注意し、スペーサーブロックで被りを確保します。

コンクリート打設はクレーンでコンクリートバケットを用い、練混ぜから1.5時間以内に完了させます。バイブレータで締め固め、ひび割れ防止のため平滑に仕上げます。この段階でブロックの目割りや勾配に合わせてアンカー筋を設置します。

打設後は養生マットで覆い湿潤状態を保ち、低温時は防寒養生を施します。

大型ブロックの設置

大型ブロック(パネル)はクレーンの作業半径内に仮置きし、重ねは3段程度までとしてクラック等の損傷を防止します。設置にはクレーンを使用し、メーカー指定の順番で行います。

1段目のパネル設置は特に慎重に行い、位置・高さ・勾配に注意して組み立てます。これが構造物全体の精度に大きく影響するためです。組立て後は専用金具でパネルを固定し、打設計画に従って上段も同様に組み上げていきます。

裏込めと胴込め工

裏込材として再生クラッシャーラン(RC-40)をバックホウで投入し、不要物の混入に注意します。30cm程度の厚さで敷き均し、プレートコンパクタで締め固めます。

胴込コンクリートはラフテレーンクレーンでホッパ打設し、バイブレータで締め固めます。打設面は既存コンクリート表面のレイタンスや雑物を除去し、吸水させてから施工します。コンクリートの打継ぎは旧コンクリートの材令に応じて適切な時期に行います。

安全対策と天端仕上げ

作業床が2m以上に達した場合は足場を設置します。ブラケット足場を用い、転落防止のため2段手摺やつま先板を設け、足場板は動かないよう固定します。

最上段施工後、天端コンクリートの型枠を組み立て、セパレータで固定します。天端コンクリートはバックホウでホッパ打設し、一区画は連続して水平に仕上げます。打設後は養生マットで覆い湿潤状態を保ち、適切な養生を行います。

このような手順で、安全かつ高品質な大型ブロック積工(組立式)の施工が可能となります。

環境保全型ブロック工の施工方法と作業手順

環境保全型ブロック工は、生態系への配慮や景観との調和を目的とした特殊なブロック工法です。

以下に、その施工方法と作業手順を解説します。

準備工事(掘削から基礎工事まで)

まず掘削作業では、0.7m3級バックホウを使用し、丁張りに従って進めます。床付けは地盤を乱さないよう人力で丁寧に行います。過掘りした場合は同等以上の材料で埋め戻し、適切に転圧します。湧水や滞水が発生した場合は、ポンプや排水溝を設けて排除します。

基礎材として切込み砕石(0~40mm)をバックホウで投入し、人力で所定の幅・厚さに敷き均します。タンピングランマとプレートコンパクタを使用して十分に締め固めます。

基礎コンクリートの型枠は、モルタルの漏れがなく、脱型しやすい構造とし、所定の断面・寸法を確保するよう正確に組み立てます。型枠内面は清掃し、剥離剤を塗布します。

コンクリート打設はバックホウ(クレーン仕様)でホッパ打設し、練混ぜから1.5時間以内に完了させます。バイブレータで締め固め、横流しに注意し、ひび割れ防止のためコテで平滑に仕上げます。

打設後は養生マットで覆い、散水して湿潤状態を保ちます。低温時や温度変化が激しい時は、防寒養生を施します。

環境保全型ブロックの設置

環境保全型ブロックはトラックで搬入し、施工箇所付近に台木を置いて仮置きします。資材は損傷防止のためシートで養生し、重機の移動範囲外に配置します。

設置にはバックホウ(クレーン仕様)を使用し、ブロックに応じた専用吊り具を必ず使用します。施工は通常のブロック積みと同様に1段ごとに行い、中詰材と裏込砕石を投入しながら進めます。

ブロック布設は所定の通り、高さ、勾配に注意して据え付けます。施工中は水糸を張り、確認しながら作業を進めることが重要です。

中詰材と裏込材の施工

中詰材として割栗石をバックホウと人力作業で所定の高さまで投入します。バックホウとの近接作業となるため、オペレータとの合図確認を徹底します。投入時は不要物の混入に注意します。

裏込材の投入前に吸出し防止材を所定の箇所に設置します。裏込材には切込み砕石(0~40mm)を使用し、次段施工に備えてブロック天端より低めに施工します。厚さ30cm程度を標準とし、プレートコンパクタで締め固めます。

天端コンクリート工

最上段施工完了後、天端コンクリートの型枠を組み立てます。型枠は水平方向に連結し、セパレータで固定して移動や変形が生じないよう緊結します。型枠内面は清掃し、剥離剤を塗布します。

天端コンクリートの打設もホッパ打設で行い、一区画は連続して打設し、水平に仕上げます。バイブレータで締め固め、横流しを防止します。

打設後は養生マットで覆い、散水して湿潤状態を保ちます。低温時には適切な防寒養生を施します。

環境保全型ブロック工は、通常のブロック積みと施工手順は類似していますが、環境や生態系に配慮した特殊なブロックを使用する点が特徴です。適切に施工することで、耐久性と環境保全機能を両立した構造物を構築することができます。

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この記事を書いた人

売上げ30億円規模の建設会社で11年間施工管理従事。億越えの土木公共工事を数多く竣工。2024年Liftco合同会社設立、代表として元請土木建設会社の書類支援サービスを展開しながら、SEOライティングでマーケティングやリクルート支援を行う。

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