コンクリート打設量の計算方法|割増率・生コン台数まで図解

コンクリート打設量の計算で「割増率って何?」「生コン車は何台頼めばいい?」と悩んでいませんか。この記事では、基本の計算式から割増率の根拠、スラブ・柱・円形断面ごとの手順まで解説します。ページ内の計算ツールに寸法を入れるだけで打設量と生コン車台数がその場で確認できます。

目次

コンクリート打設量の計算式|基本は体積×割増率

コンクリートの打設量は、打設箇所の体積に割増率を掛けて求めます。設計上の体積より少し多めに発注するのが基本で、これを理解しておくと生コンの不足トラブルを防げます。

基本計算式(縦×横×厚さ)

V(m³)= 縦(m)× 横(m)× 厚さ(m) 発注量 = 設計体積 × 1.06(割増率6%)

例として、縦5m × 横10m × 厚さ0.15mのスラブであれば、V = 5 × 10 × 0.15 = 7.5m³ です。単位をmで統一してから計算してください。cmやmmで入力すると桁が変わるので注意が必要です。

割増率の考え方(なぜ1.06を掛けるのか)

設計体積に対して実際の打設量が不足しないよう、割増率1.06(6%増し)を掛けた数量で発注するのが一般的です。型枠の誤差・打ち継ぎロス・残留コンクリートなどを見込んだものです。規模の小さい箇所(独立基礎など)ではさらに0.1〜0.2m³上乗せする現場もあります。

打設量の計算ツール(矩形・台形・円形対応)はコンクリート打設量 計算ツールページをご利用ください。

形状別コンクリート打設量の計算手順

打設箇所の形状によって計算式が変わります。代表的な3つのパターンを整理します。

スラブ・土間(矩形)の計算

最もよく使う形状です。縦 × 横 × 厚さで体積を求めます。

スクロールできます
寸法数値計算
6.0 m
8.0 m
厚さ0.15 m
設計体積7.20 m³
発注量(×1.06)7.63 m³

柱・壁(矩形断面)の計算

柱や壁は幅 × 奥行 × 高さで求めます。壁の場合は開口部(窓・ドア)の体積を差し引いてください。連続する壁は区間ごとに計算して合計します。

台形断面(擁壁・堤体)の計算

擁壁や堤体のように断面が台形になる構造物は、(上底+下底)÷ 2 × 高さ × 延長で体積を求めます。

スクロールできます
項目数値
上底(天端幅)0.3 m
下底(底面幅)1.2 m
高さ2.0 m
延長10.0 m
発注量(×1.06)15.9 m³ → 4台

計算式:(0.3+1.2)÷ 2 × 2.0 × 10.0 = 15.0m³ → 発注量 = 15.0 × 1.06 = 15.9m³(4.0m³/台 → 4台)

円形断面(杭・円柱)の計算

円形断面は V = π × r² × h(r:半径、h:高さ)で求めます。直径0.6m・高さ10mの場所打ち杭であれば、r = 0.3m、V = 3.14159 × 0.09 × 10 = 2.83m³ です。

生コン車の台数と発注数量の目安

生コン車(アジテーター車)1台の積載量は現在4.0m³が主流です。発注量をこの数値で割って台数を算出します。

スクロールできます
発注量(m³)必要台数(4.0m³/台)
4.0以下1台
4.6〜9.02台
9.1〜13.53台
13.6〜18.04台
18.1〜22.55台

打設ペースに合わせて搬入間隔を調整してください。生コンは練り混ぜから90分以内に打設を完了させる必要があります。

コンクリート打設量 早見表

スラブ厚さ別の打設量(10m×10mの面積基準)です。

スクロールできます
スラブ厚(mm)設計体積(m³)発注量(m³)×1.06生コン台数
10010.010.63台
12012.012.74台
15015.015.94台
18018.019.15台
20020.021.26台
25025.026.57台

コンクリート打設量のよくある質問

コンクリートの打設量に割増率は必ず必要ですか?

実務では必ず見込んでください。型枠の出来形誤差・打ち継ぎ部のロス・ポンプ車内の残留コンクリートなど、必ず想定外の使用量が発生します。少なく発注して現場で生コンが不足すると、打ち継ぎ不良や工程遅延につながります。

生コン車1台の量は4.5m³で固定ですか?

現在は4.0m³が主流ですが、生コン会社や車両によって3.0m³・4.5m³の場合もあります。発注前に生コン会社に積載量を確認してください。

設計日打設量とは何ですか?

1日に打設できる計画量のことです。ポンプ車の吐出量・型枠の強度・打設人員などを考慮して設定します。大型構造物では打設計画書に記載が求められます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

売上げ30億円規模の建設会社で11年間施工管理従事。億越えの土木公共工事を数多く竣工。2024年Liftco合同会社設立、代表として元請土木建設会社の書類支援サービスを展開しながら、SEOライティングでマーケティングやリクルート支援を行う。

コメント

コメントする


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次